恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
しかも売り場で。
休憩用のバッグを手にした途端、ダッシュでバックヤードに消えた。
バックに入ってから声をかけるつもりで呑気に構えていたので、完全に隙を突かれた私とカナちゃんは、ただ唖然としてその背中を見送った。
「恵美のガチのダッシュがあんなに早いとは思わなかったわ」
「ああ、昨日のアレですか」
カナちゃんが苦笑した。
「でも、相変わらず逃げられてはいますけど…なんか空気は柔らかくなった気がしません?」
お昼どうぞ、と私のバッグをこちらに差し出しながら、カナちゃんが言うけれど。
「え…そうかな。どこらへんが?」
日々拒否され続けることにいい加減凹んできた私には、まったくわからない。
バッグを受け取りながら、少し期待を込めて聞き返したが。
「どこと言われると困るんですけどぉ…なんとなく?不確かな話ですみません」
眉尻を下げて少し困った様子の返答に、私は肩を落とした。
勘か、ただ慰めてくれたのか。
「いや、ありがとね。お昼行ってくる」
どちらにしても、カナちゃんは優しい。
休憩用のバッグを手にした途端、ダッシュでバックヤードに消えた。
バックに入ってから声をかけるつもりで呑気に構えていたので、完全に隙を突かれた私とカナちゃんは、ただ唖然としてその背中を見送った。
「恵美のガチのダッシュがあんなに早いとは思わなかったわ」
「ああ、昨日のアレですか」
カナちゃんが苦笑した。
「でも、相変わらず逃げられてはいますけど…なんか空気は柔らかくなった気がしません?」
お昼どうぞ、と私のバッグをこちらに差し出しながら、カナちゃんが言うけれど。
「え…そうかな。どこらへんが?」
日々拒否され続けることにいい加減凹んできた私には、まったくわからない。
バッグを受け取りながら、少し期待を込めて聞き返したが。
「どこと言われると困るんですけどぉ…なんとなく?不確かな話ですみません」
眉尻を下げて少し困った様子の返答に、私は肩を落とした。
勘か、ただ慰めてくれたのか。
「いや、ありがとね。お昼行ってくる」
どちらにしても、カナちゃんは優しい。