恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
それから、また1週間ほどがたち、藤井からの電話で。
新たに悪戯のあった日がわかった。


この男を通してでないと、狭山の様子を伺えないことが腹立たしい。
が、今はそんな場合ではない。



「……どう、すっかね」



ただでさえ恵美ちゃんと喧嘩しっぱなしだったり、元々ある母親との問題で元気そうに見えたって実はストレス抱えてる。


狭山が、心配だった。



『あいつ、今日ちょっとな。過呼吸ぽい症状起こしたんだよな。…俺がちょっといらんとこ突っつきすぎたんだろうけど』

「…は?どういうことだよ、アンタ何言った?」

『うるせぇ。それは今どうでもいいんだよ』

「どうでも良くねぇだろ、ただでさえこんなことばっかで…」

『いい加減保護者ヅラすんじゃねぇよ。今は嫌がらせだをなんとかすんのが優先だろうが』



はぐらかされて、苛立ちに任せて舌打ちをした。

だが確かに、今は嫌がらせや噂話が増長させないために、何か考えなければならない。


それには、やはり犯人を捕まえるしかないのだろうか。


ポストに悪戯するところを押さえられれば、それが一番だ。
それが事前にわかり、人を控えさせていれば手っ取り早い。


もしも三輪が犯人ならば、ある程度の予測は可能だが。


本当に三輪なんだろうか。
それはそれで、気の重い話だった。
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