恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~



今日も社食は騒がしい。


しかも、アパレルの女の子達の集団のすぐ近くに座ってしまったので、余計にアウェイ感が増す。


アウェイって。
私も販売員なんだからここで食事したって全然おかしくないんだけど。


長机の隅っこで一人ランチをつついている。
恵美は昨日から2連休のようだった。


恵美を追っかけ回すのがこのところの私の昼の日課なもんで、昨日今日ととても暇だ。


ふとプレートから顔を上げると、入口の方から笹倉が入ってくるのが見えた。
同じ店の子二人と一緒に昼休憩のようだった。


いいな。
笹倉んとこは販売員多いから複数で交代できるもんね。


あ、よく見れば一人は三輪さんだ。
目が合ったので、軽く手を振っておいた。


ここはもう一人分しか空いてないから、どこか別のところを探すだろう。
そう思って黙々と箸を進めていたら、その空きスペースに人の座る気配。



「お疲れ」



聞きなれた低音が届いた。
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