恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
◇
もー……痛いし。
どんくらい、時間が経ったんだろう。
怖い。もう、痛いの嫌だ。
手足の指先は、痺れて感覚がない。
それなのに、痛みはなくならない。
骨盤が軋むような、内側から割れるような痛み。
息はどんだけ吸っても苦しいし。
膝がガクガク震えて、身体がちっともいうことを聞かない。
「先生!なんか、……!こんな……」
遠くの方で声が聞こえるけど、もう何言ってんのかよく聞こえない。
私に言ってるのか、どうかもわからない。
苛立ちで眉根を寄せたその時、頬に熱いものが触れて、そこから急に感覚がクリアになった。
「美里、美里!ゆっくり息吸えって!焦んないで、深呼吸しろ!」
さっきまでより、今度ははっきりと聞こえた声。
頬に触れたのは、瑛人の掌だったんだと気付いた。
利き手にも、大きな手。
ずっと繋いでいてくれたのだと、傍にいたんだと思い出した。
目を開けると、揺れる視界の先に瑛人の顔が見えて。
言われる侭に、意識してゆっくりと深呼吸する。
あんまり、情けない顔してるもんで、思わず唇が綻んだ。
切羽詰ったような、今にも泣き出しそうな。
「ふ……死にそうな顔」
あぁ、そうか。
そんな顔、させてるのは私か。
もー……痛いし。
どんくらい、時間が経ったんだろう。
怖い。もう、痛いの嫌だ。
手足の指先は、痺れて感覚がない。
それなのに、痛みはなくならない。
骨盤が軋むような、内側から割れるような痛み。
息はどんだけ吸っても苦しいし。
膝がガクガク震えて、身体がちっともいうことを聞かない。
「先生!なんか、……!こんな……」
遠くの方で声が聞こえるけど、もう何言ってんのかよく聞こえない。
私に言ってるのか、どうかもわからない。
苛立ちで眉根を寄せたその時、頬に熱いものが触れて、そこから急に感覚がクリアになった。
「美里、美里!ゆっくり息吸えって!焦んないで、深呼吸しろ!」
さっきまでより、今度ははっきりと聞こえた声。
頬に触れたのは、瑛人の掌だったんだと気付いた。
利き手にも、大きな手。
ずっと繋いでいてくれたのだと、傍にいたんだと思い出した。
目を開けると、揺れる視界の先に瑛人の顔が見えて。
言われる侭に、意識してゆっくりと深呼吸する。
あんまり、情けない顔してるもんで、思わず唇が綻んだ。
切羽詰ったような、今にも泣き出しそうな。
「ふ……死にそうな顔」
あぁ、そうか。
そんな顔、させてるのは私か。