恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
レジカウンターの中に立つカナちゃんは、業務連絡メモが貼られたノートをぱらり、ぱらりと捲る。
「あ、これ明日出荷予定ですけど、暇だし今日準備しときます?個包装バームに一個ずつリボンするやつ」
明日のページの一部分を指差した。
200円のひと切れサイズ個包装の商品を一つ一つリボンをかけて30個。
確か、結婚式の2次会で配るとかのやつ。
「やっちゃうか。今商品足りる?在庫取りに行こうか」
カナちゃんは棚から個包装商品を入れてある箱を取り出して、数を確認してくれている。
「今のとこ足りますね、暇だしそんなに出る商品じゃないし、後で休憩帰りにでも取ってきます」
もくもくと、赤いリボンをかける作業を二人でこなしながら、3個目の時。
「前から喧嘩してたんですねぇ」
俯いて視線はリボンのまま、カナちゃんがぽそりと言った。
「あ、それは聞いたの?」
「恵美さんが、笹倉さんに。仲直りのお膳立てがどうのって」
「あぁ…そっか」
笹倉、そのあたりなんにも言わなかったな。
「美里さんは笹倉さんとは付き合ってもなんにもないんですよね?」
「え?…うん。彼氏とかそんなんじゃないよ。仲は良いけど」
いつかの会話のぶり返しが来て、少し動揺したから、目立たない程の間が空いた。
「…私、昨日思ったんですけど…」
言おうか未だ迷うように視線を一度さまよわせた。
「あ、これ明日出荷予定ですけど、暇だし今日準備しときます?個包装バームに一個ずつリボンするやつ」
明日のページの一部分を指差した。
200円のひと切れサイズ個包装の商品を一つ一つリボンをかけて30個。
確か、結婚式の2次会で配るとかのやつ。
「やっちゃうか。今商品足りる?在庫取りに行こうか」
カナちゃんは棚から個包装商品を入れてある箱を取り出して、数を確認してくれている。
「今のとこ足りますね、暇だしそんなに出る商品じゃないし、後で休憩帰りにでも取ってきます」
もくもくと、赤いリボンをかける作業を二人でこなしながら、3個目の時。
「前から喧嘩してたんですねぇ」
俯いて視線はリボンのまま、カナちゃんがぽそりと言った。
「あ、それは聞いたの?」
「恵美さんが、笹倉さんに。仲直りのお膳立てがどうのって」
「あぁ…そっか」
笹倉、そのあたりなんにも言わなかったな。
「美里さんは笹倉さんとは付き合ってもなんにもないんですよね?」
「え?…うん。彼氏とかそんなんじゃないよ。仲は良いけど」
いつかの会話のぶり返しが来て、少し動揺したから、目立たない程の間が空いた。
「…私、昨日思ったんですけど…」
言おうか未だ迷うように視線を一度さまよわせた。