SOS!!誰かいませんか!?

山の中を無我夢中で走り高い場所を目指していた。




何故高い場所を目指したのかは分からないが本能的に高い場所なら安全と思ったのだろう。




彼女と偶然出会ったのは、獣道のような所で周りは木々が生い茂っていた。




彼女は、リュックを背負い一人で泣きながら座り込んでいた。




俺は、彼女にここじゃ危ないと言って無理矢理立たせ二人で歩こうとした。




その時だった我々は吸い込まれるように落ちたのだ。




真っ暗な中を我々は落ち気がつくと冷たいコンクリートの上だった。




薄暗い中で目の前の鉄製の大きな扉が音を立てて閉まるのが分かった。




彼女は、薄暗い中で茫然としていたのが俺も
同じような物だった。




二人のシェルターでの生活がこうして始まりを告げたのだが全くの偶然から俺も彼女も助かったのだ。




その後二人で暮らすには広いシェルターで色々な手段で外の様子を探ろうとしたりどうすれば外に出れるのかも考えたが外の様子だけが、少し分かった程度だった。




最初の一日だけはテレビが、混乱を中継して直ぐに観れなくなった。





テレビの情報やネットの情報を総合すると核戦争が起こったと言う事だけは確かだった。

< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop