カタオモイからはじまる恋

なんだなんも変わってないじゃん。
強い女子ーずはうるさいまんまじゃん。
D組はうるさいまんまじゃん。

安心してうつ伏せになる。

なんも変わってなかった。
なんも変わってなかったのに、今までのはなんだったんだろう。


眠りにつこうとしていた頃、

女子ーずの声がだんだんと大きくなっていった。普通の話し声じゃなくて超音波のような“きゃーーー”が聞こえる。


「メイいる?」


超音波が静まった。

このクラスにいるはずのいない人の声が…

「あそこで寝てる」

まって、私?メイって私の事?
寝てるって私の事?

そして誰かが私の席に向かってる。

そして私の席にの前に立ち止まる。


いやいや、これは夢だ。
落ち着けー私。これは夢よ。夢。ドリーム。

「起きろ。」

そう低い声が上から聞こえる。

無視無視。

「メイ起きろ」

夢のはずなのに、360度視線を感じるのはなぜだ。

「起きてんだろ。なに無視してんだよ」

げ。

ゆっくりと顔を上げる。

「え」

そこにはいるはずのない人物。

大丈夫だ。落ち着け〜落ち着け〜
これは夢だ。

ほっぺたをつねる。

「いでっ。え、夢じゃない。」

「なにバカなこと言ってんだよ。それより、来い」

そう言って、私の手首を強引に掴んでどこかに連れてかれる。


女子ーずの視線が痛い とにかく痛い









私はまだ日常生活に戻れないみたい。




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