君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「っそうよ!あなたと同じ片思いだけど何か文句でもある?」


「……!!」


やっぱり!それにしても橘さんってば。文句あるって…。


「なっ、なによ。笑うことないでしょ?」


「ごめんなさい」


だってなんだか橘さんが可愛いんだもの。
顔を真っ赤にしちゃって。


「もういいでしょ?そろそろ行かないと遅刻してしまうわ」


「そうね。じゃあ橘さん。今度よかったらゆっくりランチでもしましょ?…橘さんと恋バナしてみたいし」

もっと橘さんと藤原係長の話を聞いてみたいしね。


「あら、櫻田さんからお誘いがあるなんて珍しいわね。でもお断わりよ。根掘り聞かれるのはごめんだから」


そう言うと橘さんはロッカーに鍵をかけ、歩き出す。


「…まぁ。仕事帰りのディナーだったらいいわよ」


「えっ…」


「お先に」


そう言うと橘さんはロッカー室を出ていってしまった。


「…なんだかなぁ」


最近、昔ほど橘さんのこと憎めないのよね。

あんな一面を見てしまうと余計に。


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「なんだ櫻田、お前東野の出張についていかなかったのか」


「そんなの当たり前じゃないですか」
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