君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
そう尋ねると、藤原はなぜか意味深な笑みを浮かべた。


「俺?...気になる?だけど教えないよ。俺のプライベートは生涯トップシークレットだし?」


聞きたいことだけ聞いて、言いたいことだけを言い、藤原は自分のデスクへと戻っていった。


「...本当に読めない奴」


だけど、そんな奴と長年付き合ってるのは、やっぱり藤原と一緒にいると楽しいんだよな。


そんなことを考えながらも、仕事へと取り掛かる。


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次の日、副社長から見合いの話を受けた。

そんなもの門前払いもんだが、これもまた仕事のうち。そう思い受けた。


ただの社交辞令みたいなものだ。今の世の中、本気で見合いで結婚したいなんて夢を抱いているやつなんて、ごく僅かだろ。


そんな感情しか持っていなかった。
ただの仕事。そう思いながらも見合いの日が間近に迫ってきたある日、プライベート用のケータイに意外な人物から電話が掛かってきた。


ディスプレイを思わず凝視してしまった


「...優?」


優は藤原と共に、高校時代の友人の一人であり、あいつの親友でもあった。

あいつと付き合っていた時は、よく藤原と優と四人でつるんでは、他愛ないことが楽しくて、よく笑っていた。


だけど、あいつと別れてからは自然と優とも連絡が途絶えていた。

もう何年も連絡なんて取っていなかったのに、なんで今更?


そんなことを考えていたため、着信音が切れた。


「やべ。取り合えずかけ直すか」


何かあったのだろうか?
不安と緊張がやってくる。呼び出し音が鳴ると同時に、懐かしい元気な声が耳に飛び込んできた。


「ちょっと!なんですぐに出ないのよ!相変わらずね!!」


あまりに大きな声に、思わず耳からケータイを離す。


「ちょっと圭吾!!聞いてるの?」


離しているっていうのに、ちゃんと聞こえる声。


「...優、相変わらずうるさい」


そうだった。こいつは昔から声がでかくて、電話をするたび今みたいな会話をした記憶がある。


「アッハハハハ!圭吾の方こそ相変わらずね。絶対今の圭吾、酷い仏頂面してんでしょ?」
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