君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「桜子は知ってたの!?その、翔ちゃんの気持ちを...」


「知ってたよ。つーかバレバレだったよ」


「...えぇー!?」


嘘っ!


「だってよ、最近の翔太の菜々子を見る目が全然違うじゃん?つーか菜々子も気付いていたんじゃねぇの?」


「...うん。なんとかなく。だけど、気付いちゃいけないって思って...」


「それが正しかったと思うぜ。悪い。菜々子がいない時、翔太と飲んでてさ。翔太から聞いたんだ。...翔太は菜々子のこと好きだけど、好きだからこそ幸せになってもらいてぇって言ってた。だから応援するって。自分の気持ちを閉じ込めるって。そう言ってたのにー...。完全に気持ちを閉じ込められなかったんだな」


翔ちゃん...。


「そっか、だから今夜ご飯なんだな。納得」


「ごめん、桜子巻き込んで。...翔ちゃんが普通にしてくれって言ってたから...。私に出来ることはこれかなって」


いつもみたいに、三人で食事して笑い合って...。


「いいんじゃね?菜々子らしくて。それにちゃんと断ってくれて、翔太も吹っ切れたと思うぜ」


「そうかな?」


ただ、傷付けただけじゃないかな。



「あぁ。...つーかなんでこの世は、こんなにもうまくいかねぇことばかりなんだろうな。個人的には翔太と菜々子がうまくいって欲しかったんだけどな。...こればかりは仕方ねぇ。好きなんだろ?ニューヨークに行っちまう東野さんがよ」


「...うん」


好き。...好き。


「で、東野さんを一途に想う菜々子が好きなんだろ?さっきからバレないよう隠れている翔太さん」


「...えっ?」


桜子が指差す方へと視線を向けると、気まずそうに翔ちゃんが出てきた。


「翔ちゃん!!」


いっ、いつからそこに...?


「悪い、なんか入りづらい雰囲気で」
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