君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「...でも、そうは言っても決めるのは菜々子だからな。だけど最後に一つだけ。好きな奴と近くにいるからってうまくいくとは、私は思わねぇけどな」


「......」


「悪かったな、変な話して。っしゃ!!翔太のバカが帰ってきちまう前にさっさと作っちまおうぜ」


「うん...そうだね」


桜子に続き立ち上がり、救急箱を片付けに行く。



好きな人と一緒にいるからって、うまくいくとは限らない、か...。

橘さんの話しも、桜子の話しも、どちらも納得がいく。橘さんの言う通り、好きな人の傍にはずっと一緒にいたいし、それが大きな意味があるのかもしれない。
だけど、桜子の言う通り私にはニューヨークに行っても、仕事に対して目標がない。ただ、東野さんと一緒にいたいから。こんな理由で行ったら、確かにいつか後悔するかもしれない。
向こうで私は、東野さんのお荷物状態になっちゃうかもしれない。だって東野さんには、ニューヨークに行く意味がある。
じゃあ私はどうすればいいのかな...?


「あっ。そういや菜々子。翔太となにかあったのか?」


「えぇっ!?なっ、なんで!?」


えっ!もしかしてバレてる?翔ちゃんに告白されたこと


「...いや、なんか急にこうやって飯作ろうとか、朝の菜々子の様子もおかしかったし、電話した時の翔太も菜々子のこと、すっげぇ気にしていたからさ」


「そっ、そっか」


「...で?その様子だと何かあったんだろ?素直な菜々子さん?」


「いや、その...」


さすがにこんなこと、私の口からは言えないよ。


「どうせ翔太もバカ正直だから隠し事できねぇぞ?さっ!桜子様が聞いてやるから話しちまえよ」



「いやー...」


「ほらっ!」


じりじりと距離を縮める桜子に降参し、昨日の話をした。



ーーーーーーー

ーーーー


「まっ、マジでか!?あのバカ、告白しちまったのかよっ!」


「えっ?」


それってまさか...。

< 376 / 411 >

この作品をシェア

pagetop