君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
そしてみんなに見えない位置で、思わず座り込んでしまった。


あー…もう。本当に最悪。


ダメダメすぎでしょ、私。


どうするのよ。


ドレスなんて持ってきてない。

しかも六時って…


五時まで仕事よ?一時間じゃ家に帰ってドレスを取りに行って終わり。


メイクもヘアセットも出来ない。


でも…


だからって『行けません』ではすまされないってことくらい分かってる。


考えなくちゃ。

どうにかして東野さんと一緒にパーティーへ出席しなくちゃ。


考えて、考えて…


「櫻田さん…?今日は俺がお茶を入れましょうか?」


「えっ…?」


様子を伺うように給湯室を覗き込む小山君。


「あっ…ごめんなさい。大丈夫、今淹れます」


「そうですか…?」


心配そうに私を見つめる小山君。


まずは仕事しなくちゃ。


お茶汲みだって立派な仕事なんだから!


慌てて立ち上がり準備を始めると、小山君も戻っていった。


きっと小山君が淹れたらみんな飲んでくれるんだろうな…


朝から立て続けにマイナス要素があって、私の思考はひたすら下降するばかり。


そして増え続ける溜息達。

お盆に乗せ、給湯室を出る。
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