2LDKの元!?カレ

しばらくすると和室の引き戸が開いて、聡がパジャマのままリビングに姿を現した。

「おはよう志保子、早いね」
「おはよう、聡」

もしかしたら、聡も眠れなかったのではないか。

まだ眠たそうに眼をこすりながら、小さくあくびをしている。

無理もない、昨日はあんなに遅い時間まで起きていたのだから。

今日の仕事に差し支えなければいいな、そう思った。

「ご飯作ったから食べてね」

私はコンロの火を止めるとソファーの上のカバンを取りに行く。

ノンスリーブのワンピースに薄手のカーディガンという出で立ちだが、急な打ち合わせにも対応できるようにとジャケットも一緒に持つ。

「まだ七時前だけどもういくの?」
「うん。新しい企画が通ってね、やることが山積みなんだ」
「そうか、気を付けて行ってこいよ」

私はその言葉にうなずくと、家を出て会社へ向かった。

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