2LDKの元!?カレ

やがて運ばれてきたのは中国茶で、白磁のテーポットから揃いの茶器に注ぐと、ジャスミンの上品な香りがふんわりと広がる。

美容にいいと知られているが、その香りの成分は自律神経を緩和させ、ストレス解消や集中力を高める作用もあるという。

一口くちに含むとさわやかな風味で、ほのかな甘みも感じられる。仕事中、ついついコーヒーばかりに手が伸びるが、お茶というのもいいものだと改めて思う。

給湯室に置いておいたらどうだろう。そんなことを考えたりした。

そのお茶を一杯飲み終えた頃、注文したお粥が運ばれてくる。

豪快に湯気の立つ器の中には、白く艶やかな豆乳のお粥とクリーム色の湯葉。アクセントに刻んだザーサイとクコの実が乗せられていて、とてもおいしそうだ。

みちるの海鮮粥も、海老や帆立、飾り切りされたイカがたっぷりと入っていて、男性でも満足できそうなボリュウムだ。

「おいしそう。食べようか、みちる」
「そうだね、いただきます」
「いただきます」

私は用意された木製のスプーンを手に取った。それは木を繰り抜いて作られたもののようで、温かみもあって軽く、握りやすく作られている。陶器のレンゲよりも食べやすいかもしれない。

そんなこだわりも味も私好みで、ますます取材対象として興味がわいた。

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