2LDKの元!?カレ
おそらく彼女は今までもあんなふうにして、モテる女のポジションを確保してきたのだろうから。
もしかしたら、間違いに気付くのにはとてもいいタイミングなのかもしれない。
しかし、私がそう思うこと自体彼女にとっては余計なお世話でしかなく。
それに加えて今、彼女にダメージを与えると、確実に仕事に響くだろう。
だから私は、付き合っていることを知らせるのはあまり得策ではないと判断したのだ。
「まだって、じゃあいつまで待てばいいんですか?」
西野くんは不満げな表情でそう聞いてくる。
「……そうだね、まだ決めてないけど。彼女の様子をみて、かな」
「なんですか、そのアバウトな期日」
そういわれると返す言葉も見つからず、ついで出たフレーズはあまりにもお粗末なものだった。
「……まあ、そういわずに。それまでは秘密の関係を楽しむのもいいんじゃない?」
柄にもないことを言ってしまったと後悔しながら力なく笑う。
すると西野くんは、何言ってるんですかといいながらも納得してくれたようだった。