2LDKの元!?カレ

それからすぐ、顔を向き直した私に、彼は少しだけ真剣な顔つきで話し始める。

『実はこのレポート、このまま提出しても合格点はもらえないと思う。この教授は、フェミニズムを題材にしたものをすごく嫌うんだ』
『うそ、そんなのしらなかった。実はこれ、再提出用に書き直したものなんです。単位落としたら大変なことになるし……どうしたらいいの』

自分なりに結構いい出来だと思っていたので、後は読み返して誤字脱字を修正すればいいや、なんて高をくくっていた。

提出日は明日。本気で泣きたくなった。

『おい、そんな顔するなよ。大丈夫、書き直すのは今からでも十分間に合うから』
『間に合うわけありません。私はあなたじゃないですもん』

そんな私を余程見かねたのだろう。オレが手伝ってやるから。聡はそういって、レポート作成に付き合ってくれたのだ。

おかげで単位を落とさずに済んで、初めての恋人ができた。

思い返せば、出会った瞬間から私は聡に、世話になりっぱなしだったのだ。

そして今も、きっと。

重い瞼を押し上げると、点滴のボトルが目に映った。

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