2LDKの元!?カレ
「さて、お腹も満たされたことですし、そろそろ帰りましょう」
「え、もう帰るの?」
「はい。だってもうすぐ終電の時間ですし、散々粘ってもいいアイディアが浮かばない時は、また明日に持ち越した方がいいんです」
西野くんはそう言うと、デスクトップPCの電源を落とした。
「あ、そう。それもそうね。じゃあ、お疲れ様」
「って、小松チーフは帰らないんですか?」
帰らないんじゃなくって、帰れないんですよ。
そう喉まで出かかって、必死で言葉を飲込んだ。
だって、もしかしたら、聡の彼女がまだ家にいるかも知れなくて、しかもアレの最中だったら気まずいし。
それに、やっぱりまだ、聡口から直接彼女のことを聞く準備が出来てないから。
「……泊まる」
「ここに?じゃあ、オレも」
西野くんは手にした鞄を机の上に置いた。