2LDKの元!?カレ
「じゃあ、始めようか。まずは丹羽」
編集長の大崎さんはそういって、みちるを指名した。
「はい、では私から」
みちるは立ち上がると、スクリーンにスライドを映す。
企画内容はやはり、この間のランチの時に閃いたといっていた『年の差恋愛』について。
みちるのプレゼンは、あの短期間でまとめたとは思えない程みごとなもので、大崎さんは腕を組んだ姿勢で、頷きながら聞いていた。
その後も部員たちの熱いプレゼンが続き、私の番となる。
でも、西野くんはまだ姿を見せない。
私は意を決して立ち上がると、ゆっくりと口を開いた。
「今回のテーマは、ラグジュアリー・ナイトです」
企画のコンセプトを説明し、目玉となるル・シエルとそのオーナーシェフである鏑木圭について話すと、大崎さんは鏑木が取材困難な相手であることを指摘する。