幽霊女に恋をした。



「い...いえ、そんなの、無いですよ」



そう、若干口ごもりながらいうけど...



こんなんで、龍さんをごまかせる


訳ない。




「お前、もうホントのこと言えよ」



龍さんは真っ直ぐと私の目を見て


強い口調で言うけど。




「本当に、なんでもないです。あ、ほら。もうすぐ龍さんが出る競技じゃないですか?」




と、話題をそらす。




龍さんは気を悪くしたようだった


けれど、競技がもうすぐなのは


本当だったから、渋々とだけど


私を問い詰めるのはやめてくれた。




「じゃあ、行ってくる。」


ぶすっとした顔でそう言う龍さん。



なんだか、悪いことをしちゃったかな...


そんなことを思いながら



「頑張ってきてくださいね、龍さん」



と、笑顔で送り出した。




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