幽霊女に恋をした。
気だるそうな表情も、真剣そのもの
になっているし、遠目だから
よくは見えないけれど、瞳には
闘志が燃えているように見えた。
...今の龍さんなら、絶対に大丈夫。
練習の時の龍さんだったら、心配
だったけれど。
龍さんがバトンを受け取って走り出す。
一瞬で、一人を抜いて、また、もう一人...
すごく、速い...!
最後の最後にもう一人抜いて
たった一人で三人も抜いてしまった
龍さん。
...やっぱり、龍さんはすごい...!
思わず笑みが溢れて、私は
飛び跳ねそうになるのを堪えた。