幽霊女に恋をした。
今日の、最高に眠い6時限目の
世界史の授業中...
「あっ!!」
という晴の声に驚いて、俺は
声を出しそうになるのを堪えた。
柊羽はというと、頬杖をついて眠そうに
していたが、ずるっと肘を滑らせて
一気に目が覚めた、といった様子で晴を見た。
晴は、はっとして口を塞いで
「す...すみません」
と小声で言った。
まぁ...お前がいくら大声出しても
聞こえるのは、俺と柊羽ぐらい...
いや、あとは、真堂朔夜(シンドウサクヤ)
ぐらいだ。