Summer time



ち、ち、近いよ!!


海斗の整った顔がすぐ側にあって顔がカッと熱くなるのを感じる



「秋穂も迷惑じゃないでしょ?
だって俺のこと大好きだもんね?」



その言葉に口をパクパクさせていると、海斗はイタズラっぽい笑みを浮かべて
先生に何か言ってたけど、あたしはそれどころじゃなくて、机に突っ伏した



ばかばかばかばかばか!!
なに今の!?
ずるすぎるんだけど!!



とにかく、その時間の授業は全然頭に入ってこなかった



―――――――――……



「秋穂!」



授業が終わった瞬間後ろを振り向いてきた海斗に
ビクッと肩を揺らす



「ななななによ!」



あーあ
動揺してんのばればれ…


そんなあたしを見て海斗は案の定爆笑



「海斗!!」


「わりわり!話の続きしようと思ったんだけど…」


「だけど…?」


「なんか秋穂と話したら元気でた」



「…」



ずるいよなぁ…
すぐあたしをそうやってドキドキさせるんだもん




< 9 / 19 >

この作品をシェア

pagetop