Summer time
ち、ち、近いよ!!
海斗の整った顔がすぐ側にあって顔がカッと熱くなるのを感じる
「秋穂も迷惑じゃないでしょ?
だって俺のこと大好きだもんね?」
その言葉に口をパクパクさせていると、海斗はイタズラっぽい笑みを浮かべて
先生に何か言ってたけど、あたしはそれどころじゃなくて、机に突っ伏した
ばかばかばかばかばか!!
なに今の!?
ずるすぎるんだけど!!
とにかく、その時間の授業は全然頭に入ってこなかった
―――――――――……
「秋穂!」
授業が終わった瞬間後ろを振り向いてきた海斗に
ビクッと肩を揺らす
「ななななによ!」
あーあ
動揺してんのばればれ…
そんなあたしを見て海斗は案の定爆笑
「海斗!!」
「わりわり!話の続きしようと思ったんだけど…」
「だけど…?」
「なんか秋穂と話したら元気でた」
「…」
ずるいよなぁ…
すぐあたしをそうやってドキドキさせるんだもん