Summer time
「なんかあったの?」
「ん。別れた」
え…?
「え?だってまだ1週間…」
「そうなんだけどさ、別れた理由聞くか?」
呆れたように笑う海斗に
コクンと頷く
「返信」
「え?」
「メールしてたんだけど、俺寝ちゃって返信出来なかったわけ。そんで起きたら『なんで返信くれないの?別れて』だってさ。あり得なくね?」
その話を聞いてあたしは開いた口が塞がらなかった
そ、そんな簡単に別れちゃうの?嘘でしょ?
「秋穂」
そう名前を呼ばれたと思った次の瞬間冷たい何かが唇に触れた
「口開いてる。ちょーあほ面」
理解したあたしはバッと手で口を押さえる
指…触れたよね!?
「だからさ〜…」
何事もなかったかのように話し出す海斗に視線を向ける