Wonderful DaysⅠ




「アホか」


この思考で、本当に俺の兄なのかと疑いたくなる。

これ以上付き合うのが馬鹿らしくなって、ソファーから立ち上がれば


「魁君は、あの人の本当の怖さを知らないんだよっ!」


尚も詰め寄ってくる慧。


「じゃあ、お前は知っているのかよ」


それを振り切ろうと、口から出た声は低かった。


「……知ってるよ。俺とアル君は、あの人にもう少しで殺されそうになったんだからっ!!」


「……………………」


返ってきた予想外の言葉に、一瞬その場面を想像してしまったが


「んなわけねぇだろ」


いくらマークさんでも、それはないだろうと思い直す。



< 709 / 757 >

この作品をシェア

pagetop