Wonderful DaysⅠ
「アホか」
この思考で、本当に俺の兄なのかと疑いたくなる。
これ以上付き合うのが馬鹿らしくなって、ソファーから立ち上がれば
「魁君は、あの人の本当の怖さを知らないんだよっ!」
尚も詰め寄ってくる慧。
「じゃあ、お前は知っているのかよ」
それを振り切ろうと、口から出た声は低かった。
「……知ってるよ。俺とアル君は、あの人にもう少しで殺されそうになったんだからっ!!」
「……………………」
返ってきた予想外の言葉に、一瞬その場面を想像してしまったが
「んなわけねぇだろ」
いくらマークさんでも、それはないだろうと思い直す。