The side of Paradise ”最後に奪う者”
「聞くならこんな高校生のガキみたいな真似するな」
言い終わった途端、顔をしかめてしゃがみこんだ。
「悪かった」
涼の声が跳ねる。
「薬は?
持ってるか?
どこだ?」
同じようにしゃがみこみ、腕を掴んで綺樹の顔を覗き込むと、笑い声が上がった。
「嘘だ」
いたずらっぽい光に満ちた瞳があった。
一瞬涼は固まってから、大声を出した。
「おまっ。
どっちがガキだよ」
綺樹は鼻先であしらって立ち上がった。
「仕返しだ。
さ、おまえも手伝えよ。
早く終わらせよう」
涼はため息をついて立ち上がった。