契約妻ですが、とろとろに愛されてます
琉聖Side
柚葉が入院して二週間が過ぎた。
検査の結果は重度の再生不良性貧血ではなかった。重度になれば骨髄移植が必要になる。誰でもそうだが、柚葉に合う骨髄が見つかる確率はかなり低い。重くならないように、これからも経過が大切な病気だ。
柚葉の病状は不安定で日によって起きていられる時間が違う。
どうしても抜けられない会議がある時以外、俺は病室で仕事をしている。自由に出来るのも信頼のおける桜木がいるおかげだろう。幸い病院と会社はそれほど離れていない。
柚葉と離れていたくない気持ちが強い。なぜなんだ?と自問自答してみる。彼女の儚げな雰囲気は俺の保護欲をかり立てるのは間違いない。寝ている時も心配だし、起きている時はベッドから出るたびに眩暈でも起こしやしないかとヒヤヒヤする。こんな俺は今までになかった。結婚しても良いと思った菜々美とでさえこんな想いを胸に抱かなかった。俺は柚葉を愛している。日々、その想いは強くなっている気がした。
ずっとベッドの上にいるのは退屈だろう。イラついたり、我が侭を言わない柚葉だが気分転換をさせてやりたい。玲子に許可を取り、俺が付き添うことが前提で、昼間のうだるような暑さが無くなり、涼しくなった頃、中庭へ散歩に連れ出す。毎日ではないが、俺も柚葉との散歩を楽しんでいた。
******
入院してから、ほとんどの時間を一緒に琉聖さんは居てくれるせいで、いなくなると不安になる。そこへ玲子先生の回診があった。
「顔色はまだ良くないわね」
玲子先生は開口一番、私の顔色を見ると言った。
「……先生、私……本当にただの貧血ですか?」
「あら そうよ どうして?」
カルテを見ながら私に聞く。
「貧血ぐらいでこんなに長く入院しないですよね?」
私は玲子先生の表情を伺いながら話す。
「貧血をバカにしてはいけないわ まだ熱もあるし、ふらつきもあるでしょう?それに女性なのだから妊娠した時に貧血だと出産が大変だわ 婚約しているのだから、結婚したら子供も欲しいでしょう?今、ちゃんと治しておけば安心よ」
妊娠……。
「……私……白血病ですか?」
以前テレビドラマで私と同じような症状の女の子がヒロインだった。その子は白血病だった。
「何を言っているの!柚葉さん、どうしてそんな風に思うの?」
「隠さないでください 知りたいんです……」
「わかったわ ……そんな風に思っているのなら言うわ 貴方の病名は再生不良性貧血と言うの 重度ではないから、治療を続ければ治る病気よ 数値が改善されればすぐに退院できるわ」
医者なのだから患者に嘘は吐かないだろう。私は玲子先生の言葉に胸を撫で下ろす想いだった。
柚葉が入院して二週間が過ぎた。
検査の結果は重度の再生不良性貧血ではなかった。重度になれば骨髄移植が必要になる。誰でもそうだが、柚葉に合う骨髄が見つかる確率はかなり低い。重くならないように、これからも経過が大切な病気だ。
柚葉の病状は不安定で日によって起きていられる時間が違う。
どうしても抜けられない会議がある時以外、俺は病室で仕事をしている。自由に出来るのも信頼のおける桜木がいるおかげだろう。幸い病院と会社はそれほど離れていない。
柚葉と離れていたくない気持ちが強い。なぜなんだ?と自問自答してみる。彼女の儚げな雰囲気は俺の保護欲をかり立てるのは間違いない。寝ている時も心配だし、起きている時はベッドから出るたびに眩暈でも起こしやしないかとヒヤヒヤする。こんな俺は今までになかった。結婚しても良いと思った菜々美とでさえこんな想いを胸に抱かなかった。俺は柚葉を愛している。日々、その想いは強くなっている気がした。
ずっとベッドの上にいるのは退屈だろう。イラついたり、我が侭を言わない柚葉だが気分転換をさせてやりたい。玲子に許可を取り、俺が付き添うことが前提で、昼間のうだるような暑さが無くなり、涼しくなった頃、中庭へ散歩に連れ出す。毎日ではないが、俺も柚葉との散歩を楽しんでいた。
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入院してから、ほとんどの時間を一緒に琉聖さんは居てくれるせいで、いなくなると不安になる。そこへ玲子先生の回診があった。
「顔色はまだ良くないわね」
玲子先生は開口一番、私の顔色を見ると言った。
「……先生、私……本当にただの貧血ですか?」
「あら そうよ どうして?」
カルテを見ながら私に聞く。
「貧血ぐらいでこんなに長く入院しないですよね?」
私は玲子先生の表情を伺いながら話す。
「貧血をバカにしてはいけないわ まだ熱もあるし、ふらつきもあるでしょう?それに女性なのだから妊娠した時に貧血だと出産が大変だわ 婚約しているのだから、結婚したら子供も欲しいでしょう?今、ちゃんと治しておけば安心よ」
妊娠……。
「……私……白血病ですか?」
以前テレビドラマで私と同じような症状の女の子がヒロインだった。その子は白血病だった。
「何を言っているの!柚葉さん、どうしてそんな風に思うの?」
「隠さないでください 知りたいんです……」
「わかったわ ……そんな風に思っているのなら言うわ 貴方の病名は再生不良性貧血と言うの 重度ではないから、治療を続ければ治る病気よ 数値が改善されればすぐに退院できるわ」
医者なのだから患者に嘘は吐かないだろう。私は玲子先生の言葉に胸を撫で下ろす想いだった。