契約妻ですが、とろとろに愛されてます
私は夢を見ていた。
琉聖さんと菜々美さんが仲良く暮らしている夢。ソファに並んで座るふたりを私はバカみたいに突っ立って見ている。琉聖さんは私に気づいて微笑んでくれるけれど、それはまるで妹に微笑むような笑み。「柚葉、菜々美と結婚するよ もう君の面倒を見るのは退屈なんだ」琉聖さんは真面目な顔で私に告げると、隣にいた菜々美さんは琉聖さんの顔を引き寄せ……ふたりは唇は重なった。
嫌っ!こんなの見たくないっ!
「いやーっ!」
ビクッと身体が動いて私は目を開けた。動悸が激しく波打ち、喘ぐように呼吸を繰り返す。苦しくて右手で左胸の辺りを押えるけれど、この苦しさは身体的なものじゃない……。
「柚葉、大丈夫か? 」
仕事をしていた慌てたように琉聖さんが来て、ベッドに腰掛けると私の具合が悪いのか観察するような目で見る。
「あ……」
夢だった……。とても嫌な夢……これはこの先を暗示している夢?いつも見る夢はすぐに忘れてしまうのに、今の夢は一語一句、覚えている……。
「柚葉、菜々美と結婚するよ もう君の面倒を見るのは退屈なんだ」これは……本当に琉聖さんが思っていることなのかもしれない。
入院して一ヶ月、私は彼の仕事の邪魔ばかりしている。
「柚葉!?何か言ってくれ!どこか痛いのか?」
琉聖さんが俯く私の両頬に手をあてて、上を向かせるとよく見ている。
「りゅ……琉聖さん……大丈夫……」
「どうした?怖い夢でも見たのか?」
私はコクッと頭を揺らした。
「可哀想に……」
私の頭を自分の胸に抱き寄せてくれる。
「今何時ですか……?」
視線の先には琉聖さんが立ち上がる時に落としたとみられる書類が床に散らばっている。
「二時だ」
……私に時間を割いている代わりに、琉聖さんはこんなに遅くまで仕事をしている……。
「琉聖さん……こんな生活良くない……」
「何を言っているんだ?まだ夢見ているのか?」
私の髪を撫でてくれる手が止まる。
「違う……私の為に仕事が……もう泊まらないで」
「いったいどうした?」
「ここは完全看護だし、私は大丈夫だから、自宅で眠ってください」
身体をずらして琉聖さんの腕の中から離れる。
「柚葉……?」
「ごめんなさい……契約しているのに……役に立っていないですね……」
そう……契約の関係なのに1500万円の役割は出来ていない。それどころか、琉聖さんに迷惑ばかりかけている。
「契約……か……」
思い出したように琉聖さんは呟いた。まるで契約など忘れていたみたいに。
「そうだな……今日は帰ろう 君の気持ちがおさまるのなら」
私の顎をそっと上に向かせると、唇にキスを落とし離れていく。琉聖さんのぬくもりが離れて、言いようのない寂しさが胸を突く。
琉聖さんと菜々美さんが仲良く暮らしている夢。ソファに並んで座るふたりを私はバカみたいに突っ立って見ている。琉聖さんは私に気づいて微笑んでくれるけれど、それはまるで妹に微笑むような笑み。「柚葉、菜々美と結婚するよ もう君の面倒を見るのは退屈なんだ」琉聖さんは真面目な顔で私に告げると、隣にいた菜々美さんは琉聖さんの顔を引き寄せ……ふたりは唇は重なった。
嫌っ!こんなの見たくないっ!
「いやーっ!」
ビクッと身体が動いて私は目を開けた。動悸が激しく波打ち、喘ぐように呼吸を繰り返す。苦しくて右手で左胸の辺りを押えるけれど、この苦しさは身体的なものじゃない……。
「柚葉、大丈夫か? 」
仕事をしていた慌てたように琉聖さんが来て、ベッドに腰掛けると私の具合が悪いのか観察するような目で見る。
「あ……」
夢だった……。とても嫌な夢……これはこの先を暗示している夢?いつも見る夢はすぐに忘れてしまうのに、今の夢は一語一句、覚えている……。
「柚葉、菜々美と結婚するよ もう君の面倒を見るのは退屈なんだ」これは……本当に琉聖さんが思っていることなのかもしれない。
入院して一ヶ月、私は彼の仕事の邪魔ばかりしている。
「柚葉!?何か言ってくれ!どこか痛いのか?」
琉聖さんが俯く私の両頬に手をあてて、上を向かせるとよく見ている。
「りゅ……琉聖さん……大丈夫……」
「どうした?怖い夢でも見たのか?」
私はコクッと頭を揺らした。
「可哀想に……」
私の頭を自分の胸に抱き寄せてくれる。
「今何時ですか……?」
視線の先には琉聖さんが立ち上がる時に落としたとみられる書類が床に散らばっている。
「二時だ」
……私に時間を割いている代わりに、琉聖さんはこんなに遅くまで仕事をしている……。
「琉聖さん……こんな生活良くない……」
「何を言っているんだ?まだ夢見ているのか?」
私の髪を撫でてくれる手が止まる。
「違う……私の為に仕事が……もう泊まらないで」
「いったいどうした?」
「ここは完全看護だし、私は大丈夫だから、自宅で眠ってください」
身体をずらして琉聖さんの腕の中から離れる。
「柚葉……?」
「ごめんなさい……契約しているのに……役に立っていないですね……」
そう……契約の関係なのに1500万円の役割は出来ていない。それどころか、琉聖さんに迷惑ばかりかけている。
「契約……か……」
思い出したように琉聖さんは呟いた。まるで契約など忘れていたみたいに。
「そうだな……今日は帰ろう 君の気持ちがおさまるのなら」
私の顎をそっと上に向かせると、唇にキスを落とし離れていく。琉聖さんのぬくもりが離れて、言いようのない寂しさが胸を突く。