契約妻ですが、とろとろに愛されてます
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目を開けると、琉聖さんの不思議な色を見せる瞳と目があった。


「りゅ、琉聖さんっ」


寝顔を見られていたのが恥ずかしくなり掛け布団で半分顔を隠す。


「おはよう ゆず」


相変わらず上半身はハダカの琉聖さんに心臓がドキドキを高鳴り始める。


「いつから見ていたの?」


「そんなに経ってはいない」


グイッと引き寄せられて私の頬がハダカの胸板に触れる。


「ゆず、ずっと不思議に思っていたんだ」


「何を……ですか?」


「君が1500万を欲しがった理由」


私は思いがけない言葉を耳にして、ビクッとして身体を起こして琉聖さんを見た。


「なぜ言ってくれなかった?慎君の為だと」


「契約の婚約だから……本当のことは言いたくなかったの そんな金額、家を担保に借りるにも時間がかかるらしくて、慎の友達のお父さんは待てないって責められて……。最初に契約を持ちかけられた時はそんなの無理だって思った だけど、家に帰ったら大変なことになっていて……琉聖さんしか思い浮かばなかった」


「彼のおかげだな 金が必要にならなければゆずと契約し、愛することもなかった」


私の肩を琉聖さんはゆっくりと撫でている。その撫でられた肩が熱を帯びていくのを感じていた。


「……ごめんなさい……利用したの……」


「いや、俺の方が君を利用していた 契約したその日にゆずの処女を奪った」


「だって、契約したから……琉聖さんは私に大金を支払ったんだもの それに……琉聖さんになら許せると思った」


「最初は嫌がっていたのに?」


琉聖さんが思い出して顔を顰めた。


「だ、だって、知識が無かったから……きゃっ!」


一八〇度、視界が回転して琉聖さんが覆いかぶさるようにして私を見る。


「真っ赤だ……頬も……耳も……ここまでも……」


言葉にする箇所に琉聖さんはキスを落としていく。どうやら鎖骨の下あたりも赤くなっているみたいで、琉聖さんは胸の膨らみにもキスを落とした。

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