花びらとともに、散りぬるを。



教えてもらうことに少し抵抗を感じつつも言うと、


「いいよ」

そういって佐々木くんは席を立った。


…??



当たり前のように、松本くんの席に座る佐々木くん。


「ノート見せてみ?」

…佐々木くんとの距離が近い近い。
近すぎる。


焦った私は返事もせず、無愛想にノートを渡した。


あ~またやらかした!
「はい(微笑む)」
とか出来ないの私!


…それよりも、隣にいる、そう思っただけで…
体温は急上昇。
鼓動が早くなり、落ち着かなくなる。


それから佐々木くんの顔が見たくなって、ちらっと盗み見る。


真剣な顔で私のノートを見る姿。


こんなに、佐々木くんをちら見するなんて。

やっぱり…。


やっぱり、私って変態……なんでしょうか。



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