花びらとともに、散りぬるを。

はにかみ





そこには佐々木くんの姿が。


「え、気づいてなかったの?」


「うん。」
隣の席にいたのに気づかないとか…。
変態の調子が悪いのだろうか。


「ふー…。良かった。無視されてるかと思った。」

ホッとした表情を見せる佐々木くん。


「えー?いやいや、私無視なんかしないしないしないしない!」

そんな佐々木くんを無視するとか無理!
むしろ意識してます!
佐々木くんのせいで変態になってます!


佐々木くんはふわっと笑うと、

「数学の宿題解いてるんでしょ?俺解けたけど。」


意地悪そうに笑う。


「え?解けたの?
……私、どうしても解けない……」



「……」

佐々木くんは、笑ったまま。


「………
…………
教えて、ください。」


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