思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜
オムレツサラリーマンは工藤雄介さん35歳。
同じ路線を利用し通勤するサラリーマン。
「この間はオムレツありがとうございました」
「いえいえ、あの日は久しぶりにいい酒が飲めた」
「いい店ですよ、マリさんとこは」
「だね」
この日を境に私達はマリさんの店や自分のお気に入りの店を一緒に行くようになった。
酸いも甘いも噛み分ける年齢、不思議と恋愛感情が生まれることがない。
男友達としてはちょうどいい距離を保てる関係。
そのちょうどいい距離が見事に崩れてしまう事件が起こった。