思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜
ときめく、なんて三十路の女は容易く受け入れることができなくなっているのかもしれない。
歳を重ねれば重ねるほど甘い言葉とか、夢見がちなシチュエーションとかに拒絶反応してしまう自分はひねくれ者かしら。
私の精一杯の言葉が、
「確信犯だ」
ロマンスのかけらもない私の言葉。
それでも雄介さんは言う。
「今、キュンってなっただろ?」
ああ、すべてお見通しなのか、と私は頬を赤く染めて目を閉じた。
雄介さんは柔らかく私にキスした。
