リア恋DASH!


「でさ、後で、

 安土に感謝と謝罪の言葉言われて、

 咄嗟に、好きになった子がいる、

 付き合ってるみたいなこと言っちゃったんだよ。」


「それで?」


「そう、なんかその時すごい安心した顔されて、

 会いたいとか言われて、

 もう、嘘つき通すしかないなって、

 決めたわけ。」


「それで、あの食券かあ。」



「食券。流石に痛かったけど、

 アントキ有川たちの会話聞こえてて、

 チャンスだって思ったんだ。

 有川に話しかける…」


「そうだよね、話したことほとんどなかったもんね。


 あの時、後腐れないとか、

 随分な言われ方をした気がするんだけど…」



「急に言って引かれるより、

 割り切ってでも

 彼女役は絶対、有川にやって欲しかったから。」












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