あなたは笑顔で…



眼鏡をかけていない光を見るのは初めてだわ。


というか、眠っている無防備な光を見るのが初めてだわ…



こうして見るとほんと綺麗ね。


色素の薄い髪も、シミのない肌も……


多分、そこらへんのニンゲンよりずっと綺麗……



……………。



なんか、むずむずするわ……


顔が熱い気がする……



そっと、光の頭に触れてみる。


色素の薄い髪がさらさらとしていて気持ちがいい。


光は私が触っているのき気づかずに穏やかに眠っている。



「ふふっ……光、かわいい……」



つい、笑みが溢れる。



「それ端から見たら変態みたいだねー」


「っ!!?」



いきなり聞こえた声に悲鳴をあげそうになる。


何とか声をあげるのを抑えてゆっくり振り返ると……



「よ、華!昨日ぶり」


「…………」


「え、何その沈黙。まさかの俺に会えて、感動し過ぎて声も出ない感じ?」


「そんなわけないでしょ!」


「即答かよー」



ケラケラと笑っているのは昨日会ったはずの夜。



「何しに来たのよ!」



光が起きないように少し小さい声で言う。



「華が話す光クンを見に来たのー」


「そうなんだー、って、そんなわけないでしょ!?…本当は何しに来たのよっ」


「いやー、それより、いいもん見れたなぁー」


「はぁ?」



私は質問に答えない夜にいらいらしてくる。


対して夜はにやにや笑っている。



「華が、あんな顔して笑うなんて」


「!」


「しかも、眠って意識ないやつの頭撫でて」


「!!」


「他のやつが見たらどう思うかなー?」


「!!!」



かあぁぁっ、と顔に熱が集まる。



「あ、華照れてるだろー?」


「…………」



何故か言い返せない……!!


弱味を握られた感じがするわ……っ




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