You are my light



しゅん、なる私にかな兄と音兄は笑顔を向けてくれる。



「別に、気にしてねぇよ。バレてもそんな支障ねぇし」


「いざとなったら理事長権限でどうとでもできるしね」



……今、音兄からすごく聞いてはいけなかったものを聞いた気が。



「それより、満月はウィッグとカラコン」


「あ、うん」



パタパタと自分の部屋に入ってウィッグとカラコンをつける。


身なりを鏡で確認して、おかしくないかを見る。



……私はどこまで嘘つきなんだろう。


真っ直ぐ、真正面から向き合ってくれた太陽とは違うなぁ。


自嘲の笑みをこぼして部屋を出ると、隣には壁に寄りかかったマナさんが立っていた。



「マナさん……」


「満月ちゃん。あんまり自分を責めちゃいけないよ。いずれバレていたことなんだから、ね?」



ふわ、と優しい笑みを浮かべるマナさんの笑顔が心に染みる。



「……ありがとうございます」



ちょっとだけ笑顔を返すと、マナさんも安心したように笑った。


マナさんのあとを追うようにリビングに向かい、中に入る。


その際、異様な程静かで足が少しすくんでしまった。




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