君のところへあと少し。
(その8)波留と和也

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昨日は殆ど寝ていない。

あんなことがあって、ナリが一生懸命説明してくれて。

明け方、薄暗い海にナリが挑む時に側に居て。


仕込みをするから、と離れた時にナリは自分の家に帰って行った。


気持ちだけで今ここにいる。


ナリを信じよう。


他は無くて構わない。

カランコロン♪

「いらっしゃいませ!あ…奏…ヒヨちゃん…。」

見知った顔がにこやかに入ってきた。

「あれ、ナリがいると思ったのに。
昨日は楽しんだ?」

奏の言葉が重い。

「楽しくなかった…奏…助け、、、」

「ハル⁈」

そして、言いたいことが言えないまま。



視界がブラックアウトした。


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