君のところへあと少し。

4

「本気だったらいいんだ?俺の本気見たいわけ?」

「だって、今日の今日まで口もきいたことなかったのに、彼女とかいうし!あたしそんなに尻軽じゃない!」

あぁもう。
どうやってわからせる⁇
この最近、日和の事考えてばかりいたって、どうやったら伝わるかな。

「日和。」

ちゃらけたいつものキャラは封印。
素の俺でいこう。

「俺は真面目だよ。ハルのとこで日和のこと何回も見かけてて。可愛い、可愛いってずっと思ってた。」


近付きゆっくりと手を握る。

そっと引き寄せ抱きしめる。

日和のドキドキが伝わる。

「俺は真剣に考えてるよ。お互いの事を知るのはこれからで問題ないと思うから。ダメ?日和、俺のオンナになって。沢山愛すから、俺を愛して。」

人目も憚らず、愛の言葉を口にする。


「嫌になったら、捨てて。」


駄目押し。

「nobody can go back. anybody can start now.」

「え?」

「戻る事は出来ない。今始める事は出来る。俺の告白はもう消せない。でも2人の時間を今から始める事はできる。
日和、俺を見て。感じて。」


抱きしめた腕に力を込める。
落とすわけにはいかない愛器と共に日和を抱きしめる。


「日和、好きだよ。」


腕の中で日和が小さく頷いた。

これが始まり。


俺と日和の恋愛のスタート。




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