東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
路地の突き当りに逃げ込んだはずの男性の姿がない。
「くそっ。どこだ!?」
「軍人さん…上だよ…上」
「上?」
上を見上げると男性が俺に向かってピストルを発砲した。
右肩に銃弾を受けて、建物の壁に衝撃で撥ね飛ばされた。無様に手元からピストルが離れ、地面に落ちてしまった。
「くっ…」
弾は右肩を貫通したが、血の飛沫が壁を汚す。
俺は痛みを堪えて、軍刀を鞘から抜いた。
「なかなかしぶといね。立っていられるんだ…軍人さん」
「貴様っ!!」
俺は男性の撃った2発目の弾頭をかわして…ヤツに近づいた。
「!!?」
俺は抜き胴で斬りかかったが…また、ヤツは姿を消した。
「くそっ。どこだ!?」
「軍人さん…上だよ…上」
「上?」
上を見上げると男性が俺に向かってピストルを発砲した。
右肩に銃弾を受けて、建物の壁に衝撃で撥ね飛ばされた。無様に手元からピストルが離れ、地面に落ちてしまった。
「くっ…」
弾は右肩を貫通したが、血の飛沫が壁を汚す。
俺は痛みを堪えて、軍刀を鞘から抜いた。
「なかなかしぶといね。立っていられるんだ…軍人さん」
「貴様っ!!」
俺は男性の撃った2発目の弾頭をかわして…ヤツに近づいた。
「!!?」
俺は抜き胴で斬りかかったが…また、ヤツは姿を消した。