東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
「貴様一人で行ったのか?」
「いや…晴真にも手伝って貰った…」
「もしかしてそれは樋川の事か?」
「そうだ…晴真の前世は安倍晴明…でも元は天使階級第二位・智天使・ケルブだ」
樋川が安倍晴明!?
「…晴真は本当に聡明で頼りになる男だ…ヤツには色々と世話になっている…愛する姫宮と一緒になりたくて…民間から…帝家に婿入りしたが…姫宮以外は誰も信用できなかった。でもそれでも自分のやるべき事を通し…帝となった…」
「成…宮」
「…帝様の為…国の為…切羽詰ったこの国は未来ある学徒の若者たちさえも戦地へと送り込んだ。当時の首相がそんな若者たちを『この無尽蔵の精神力さえあれば、必ず勝てる』と贐の言葉を述べた…」
「いや…晴真にも手伝って貰った…」
「もしかしてそれは樋川の事か?」
「そうだ…晴真の前世は安倍晴明…でも元は天使階級第二位・智天使・ケルブだ」
樋川が安倍晴明!?
「…晴真は本当に聡明で頼りになる男だ…ヤツには色々と世話になっている…愛する姫宮と一緒になりたくて…民間から…帝家に婿入りしたが…姫宮以外は誰も信用できなかった。でもそれでも自分のやるべき事を通し…帝となった…」
「成…宮」
「…帝様の為…国の為…切羽詰ったこの国は未来ある学徒の若者たちさえも戦地へと送り込んだ。当時の首相がそんな若者たちを『この無尽蔵の精神力さえあれば、必ず勝てる』と贐の言葉を述べた…」