東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
そして、徐に眼鏡越しに辺りを見回す。



黒い夜のような世界が広がった。



「それはサングラスと言うのよ…」



「なかなか…面白いモノだ」



「…色々なモノに興味を示すのね…征史さんは…まるで赤ちゃんみたい」



「赤ん坊とは酷い…」



俺は千愛さんにサングラスを返した。




「…椿さんに瓜二つの私には全く興味を持たないクセに…」


「それは・・・」



千愛さんを転生した椿だと知った俺はーーー・・・






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