東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
私は大慌て支度して、征史さんの命令で1階の食間へと下りた。
偶然、階下で成宮中尉殿に会ってしまった。
「おはようございます。成宮中尉殿」
「…堅苦しい呼び名だ。…俺としては智さんとその愛らしい声で呼んでもらいたい」
「そ、それは出来ません…」
「じゃあ~成宮さんでもいいよ…椿さんも朝食だろ?一緒に行こう」
「でも、私は…家長である征史さんと一緒に朝食を召し上がるのは…」
「…俺がヤなんだよ。あいつと二人で食べるのは…メシがマズくなる」
「・・・」
「はいはい、急いで急いで」
成宮さんは軍人にしては気さくな人だけど…少し強引な方。
偶然、階下で成宮中尉殿に会ってしまった。
「おはようございます。成宮中尉殿」
「…堅苦しい呼び名だ。…俺としては智さんとその愛らしい声で呼んでもらいたい」
「そ、それは出来ません…」
「じゃあ~成宮さんでもいいよ…椿さんも朝食だろ?一緒に行こう」
「でも、私は…家長である征史さんと一緒に朝食を召し上がるのは…」
「…俺がヤなんだよ。あいつと二人で食べるのは…メシがマズくなる」
「・・・」
「はいはい、急いで急いで」
成宮さんは軍人にしては気さくな人だけど…少し強引な方。