東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
椿は頬を真っ赤にして俺のシャツを脱がしていく。



「…さっきは何喰わぬ顔で…脱がしたクセに…どうした?顔が紅いぞ…」


「いえ…あ…」



シャツを脱がし終わると彼女はベットの下に置かれた洗濯籠に入れた。




こんな小娘に意識を持っていかれたのが癪だった。



からかい半分に脱がして貰ったが…不覚にも俺の心臓が高鳴る。


抱擁したい衝動に駆られた。



「肌着も脱がせるのですか?」



「肌着は自分で脱ぐ…」



俺は肌着を脱ぎ捨て、豪快に洗濯籠に突っ込んだ。


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