上々、花日和


そしてベランダで缶ビールを飲みながら他愛ない話をする。

私達には接点が少なすぎるから時々質問攻めにあう。

「今更だけど、ハナちゃんは彼氏とかどうなの?」

「もちろんいないです」

余りにキッパリした返事に、

「あれ」

と笑う永富さん。
しまった、と思い、

「そういうんじゃなくて!ここしばらくはいなかったんです。仕事仕事の日々です」

ここ最近は本当にそんな感じだった。
締切間近仕事が立て続けにあって休日でも仕事に出てるくらいの毎日。

「でも…」

続けて永富さんが言う。

「今日から俺と付き合うことになった?」

それ、問われると恥ずかしい事項です。

言葉で答えるには恥ずかしすぎるので、コクリと頷いた。

私の手に永富さんの手が触れる。トクンとドキドキが始まる。少し俯いている私に永富さんの顔が近付いて柔らかい唇が触れる。


エワビーチに波の音が響く。
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