SS男子の落とし方

海のイタズラでした。

「あ!」

海から駅に帰っている途中に、
気になる店を見つけた。


レトロ調のアクセサリーショップで看板には『mer』と書かれていた。


慌てて口を押さえる。

また咲也君に『煩い』って怒られそう。


チラッと視線だけを上にすると、バッチリ目が合う。


「入るか?」


「えっ!?良いの?」


「早くしろよ。」


咲也君が珍しく気遣ってくれ、
お店に入ることになった。



カランカランー

ドアに付いた小さなベルが鳴る。


お店の中には
沢山の可愛いアクセサリーがあった。


「へぇー。すげぇな。
これ全部手作りなんだ。」


ネックレスを手に取りながら、
咲也君が感心する。



ふとピアスのコーナーに目を向けると、好きなデザインがあった。


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