SS男子の落とし方

心が折れました。

「咲也君、おはよう。」

無事、課題もクリアして、いつものように咲也君に話しかけた。


「あぁ。」


それだけ言って咲也君は、勉強に取り掛かってしまった。


私の家に来てから...
咲也君の様子はおかしい。


私、何かしちゃったかな?




「へー。好きなんだ。」

せっちゃんに咲也君のことを相談するには、"私は咲也君が好き"という事実を認めるしかなかった。


「声大きいって!
まだ確定したわけじゃないから!」

廊下で辺りを見回して、誰もいないことを再確認した。


「はいはい。
ここまで来たら、好きなんだって認めたら良いのに。」

せっちゃんが声を小さくする。

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