SS男子の落とし方
「咲也君、最近何かあった?」

一瞬、咲也君が驚いたような表情を見せた。


「何もないけど。」

すぐにいつもの咲也君に戻った。



「あのさ...
芽依って好きな奴とかいる?」

突然、咲也君にそう聞かれた。


「どうして?」


「いや...いないならいい。」

プイと顔を逸らされた。



「...いるって言ったらどうする?」


廊下へ向かっていた咲也君の足が止まった。
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