SS男子の落とし方
「おかえりーってサッくん!?」

久しぶりに家に帰ると、馬鹿兄貴がソファーに寝転がっていた。


「邪魔。」


足で兄貴を退かして、ドカっと自分が座った。


「ありゃ?
芽依ちゃんと喧嘩でもした?」


「煩せぇな。」


「ふーん。
ま、芽依ちゃんに訊けばいっか。」


兄貴がポケットから携帯を出した。

「あ"?」


「はい、すみません。」


横でブツブツ言いながら、兄貴がソファーの近くに座った。

< 194 / 379 >

この作品をシェア

pagetop