SS男子の落とし方

冬休みになりました。

「咲也君。
クリスマスって空いてる?」


終業式の日の朝、咲也君の席に行って話しかけた。


「何?
冬休みまで俺に会いたいの?」


頬杖をついた咲也君は、悪そうな顔をしていた。


「そりゃあ...
クリスマスくらい会いたい。」


「やけに素直だな。」


「うん!!
菅原芽依、今月の目標は『素直になること』ですから!」


「はいはい、頑張って。
もうすぐ今月、終わるけどな。」


咲也君が呆れ顏で立ち上がる。


「ま、考えといてやるよ。」


ポンと私の肩を叩いて、咲也君は教室を出て行った。
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