SS男子の落とし方
「...これって、マリアちゃんと間接キス?」


「オイオイ、まだ言うか?
ムードも作れねぇのかよ。」


「じゃあ、作る。」

そして至近距離で見つめ合うと、もう一度、キスをした。


「...やっぱり恥ずかしいから、今度からは1日に1回にしよ。」


「却下。」


「さらに却下。」


「余りに煩せぇと今度は舌入れるぞ?」


目を見開いたまま固まっていると、

「あ、黙っちゃった。」

と咲也君が残念がった。


「絶対無理だぁ...」

小さな声でポツリと言うと

「まぁ、いつか教えてやるよ。」


「あ!!
手、繋ごっか?」


「誤魔化してんじゃねぇよ。」


咲也君の冷たい手を握って、私は初の彼氏とのクリスマスを過ごせた。
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