SS男子の落とし方

「はぁーっ...面倒臭いなぁ」


椎谷君が私を抱き締めた。



「え、椎谷君?」


「あのな、怖かったんなら正直に言え。
一応、彼氏なんだ。
世間に便所に彼女を放置する男だと思われたら困るだろ?」



「んじゃあ、正直に言う。」



「あぁ。」



「椎谷君が優しくて怖いです。」


私の頬をつねる。


「調子に乗るな。
それと名前と敬語!」


痛さで涙目になりながら頷く。
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